末端に表れる症状
うつ状態の時には、体に痛みを感じやすくなるといわれています。普通の状態では感じないようなちょっとした痛みでも、生命力が低下しているために、感じやすくなっているのでしょう。
うつ病にかかると、消化器の部分だけでなく、頭、腰、胸にも痛みを感じたり、しびれやふるえ、冷えなどの症状が起こることもあります。
通常は、これらの痛みを取るために鎮痛剤が処方されますが、うつ病が痛みの背景にある場合は、あまり効き目はありません。
うつ病が痛みの背景にある場合には、自律神経のバランスを保っているホルモンに異常が生じていることも多いようです。
これらのホルモンは、脳の下垂体がコントロールしています。脳がストレスを受けると、下垂体を通じて様々なホルモン分泌にも影響が及び、手足の末端にまで症状が表れます。
また、性ホルモンがバランスを失うことによって月経不順や無月経などの症状が表れることもあります。
このように、手足の末端のしびれや痛みは、症状としては、軽く見られがちですが、やはりその裏にうつ病が隠れていることがあり、けっして侮ることはできないわけです